キャリアアップに求められるコンピテンシーは?重田孝夫教授にインタビュー
案内メール
12月9日(土)の体験授業は「ヘッドハンターが注目する『できるスキル』の伸ばし方」。
講師の重田孝夫教授は、本学MBA本科コースで組織行動学などの科目を担当しています。
今回は、重田先生にキャリア形成の重要テーマについてお聞きしました。
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Q1.キャリアアップしていくために一番重要なコンピテンシーは何でしょうか?
経験やキャリアの違いで異なる可能性があります。
敢えて一つ挙げるとすれば、英語でセルフ・コンフィデンスと呼ばれる「成果を得ることや仕事上の課題や困難な問題を解決あるいは克服する力が自分にはある」という自信だと思います。
この自信がないと失敗や逆境に直面してもそれを乗り越えて成長するレジリエンスは生まれません。
また、他者からの反対や反発を受けることを恐れて自分の意見を素直に発言することも困難です。法律順守が大切だとわかっていても、会社の利益のために違法行為を止める行動をとれません。
Q2.AIの進化によって働き方はどのように変化していくとお考えですか?
また、取り残されないようにするために
個人的にはどのような対策が求められますか?
現在のAIは万能知能ではなく、知識豊富なアシスタントや有能な相談相手といったところです。それでも多くの仕事に大きな影響を与えています。
それがさらに進化するとなると、今の職務の一部のタスクは電話交換手やタイピストの仕事のように消滅するかも知れません。AI等のツールを使いこなして成果を上げる力を伸ばすことが大切です。
Q3.先生の授業を通して学生に最も伝えたいことを教えてください
事上磨錬の重要さです。現場で上手くできるように上達しないと成果は得られません。
ビジネス・スクールでは多くの理論や概念を学びます。が、これまでの自分の経験や知識の範囲で自分なりにわかったと思う人が少なくないのに加え、頭で理解しているだけで行動しない人が出てしまいます。
現場での実践を通して、深く学び、習得してもらうようにしています。
Q4.最近一番注視しているニュース、もしくは話題を教えてください
生成AI関連の記事の切り抜きが一番多いでしょうか。
チャールズ・グッドハート、マノジ・プラダン著『人口大逆転 高齢化、インフレの再来、不平等の縮小』日本経済新聞出版2022年(原書は2020年出版)では、中国をはじめとした少子高齢化で発展途上国からの安価な製品輸入による低インフレの時代は終わり、労働者の賃上げ圧力が高まるという予測が述べられています。
日本では1995年以降の生産年齢人口の減少を高齢者と女性の就業率の高まりと外国人労働者の増加が補ってきました。しかし、今後労働人口は減少に向かうでしょう。生産性を向上させることが必須です。生成AIを有効に活用して、業務効率を高めるだけでなく、仕事の付加価値を高めなければなりません。
また生成AIは学校での学習の仕方、教育のあり方を大きく変える影響力を持っています。
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「事上磨錬の重要さ」との回答に、私自身「わかった」と錯覚していることが多いのでは?とハッとしてしまいました。
重田先生の授業を受けてみたい!という方はぜひお申し込みください。
体験授業「ヘッドハンターが注目する『できるスキル』の伸ばし方」
開催日時:12/9(土)10:00-12:00
参加方法:オンライン開催
開催日時:12/9(土)10:00-12:00
参加方法:オンライン開催
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