オペレーションズ・マネジメントの醍醐味は?小林英幸教授にインタビュー
案内メール
11月11日(土)の体験授業は「オペレーションズ・マネジメント」。
担当講師の小林英幸教授は、トヨタ自動車で原価企画社内教育主任講師を務めていました。
今回は、小林先生に原価企画に関しても聞いてみました。
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Q1.トヨタ自動車でのオペレーションズ・マネジメント(OPM)の具体例を
教えてください
OPMの教科書にはトヨタ自動車の事例が多く登場します。よく知られているのは、必要なものを必要なときに必要なだけ供給するという「トヨタ生産方式」でしょう。これはサプライチェーン・マネジメントの代表的な仕組みです。
そのほか、主査制度やコンカレント・エンジニアリングなどの知見を用いる製品開発マネジメント、戦略的管理会計システムである原価企画によって目標原価を必ず達成するコストマネジメントなども、トヨタ自動車のOPMとして注目されています。
Q2.先生はどのように原価企画のスキル、知識を深めてきましたか?
トヨタ自動車では設計、製品企画、原価企画の部署で働きました。
設計部署では実行する立場で、また製品企画、原価企画の部署ではプロモートする立場で、原価企画に長く関わってきました。
原価企画はその名に反して企画して終わりではなく、目標を達成するための原価低減こそが主な活動です。原価低減のスキルは設計のときに鍛えられて身に付きました。
また原価企画の理論は、主にプロモートする立場で身に付きました。その後研究者になり、研究対象として原価企画を捉えることで、より知識が深まったと思っています。
Q3.先生の授業を通して学生に最も伝えたいことを教えてください
OPMも管理会計も、理論を知るだけではそれほど魅力を感じないでしょう。それらに携わるのは人間であり、どの人にも感情があり、何を意識するかによって行動が変わってくる、ということを念頭におくと俄然面白くなると思っています。
そして、覚えたことを職場で実践してみることができれば最高です。一度その体験をすると、その後の授業の内容がどんどん吸収できるようになります。
Q4.最近一番注視しているニュース、もしくは話題を教えてください
「カーボンニュートラル」について名古屋大学と名古屋工業大学で講義をしています。どちらも自動車産業との関りで考察する授業です。
本学ではこの授業を持っていませんが、学生会主催の講演で少し取り上げたことがありました。この場で詳しくは紹介できませんが、地球温暖化の本質についても踏み込んで考えています。
その時に「マスメディアに踊らされることなく、一次情報を見て判断する姿勢を身に付けていただくきっかけになることを期待しています」とお伝えしました。機会があれば、またいつでもお話ししたいです。
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OPMや管理会計と感情を結びつけて考えたことがなかったので「人を意識すると面白くなる」という回答は新鮮で印象的でした。
小林先生の授業を受けてみたい!という方はぜひお申し込みください。
体験授業「オペレーションズ・マネジメント」
開催日時:11/11(土)10:00-12:00
参加方法:オンライン
開催日時:11/11(土)10:00-12:00
参加方法:オンライン
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