法学を志した理由は?盧准教授にインタビュー

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法学を志した理由は?盧准教授にインタビュー

8月17日の体験授業は「法務概論」。

担当講師の盧暁斐准教授は中国の弁護士資格を有しています。
今回は盧先生に法学を志した理由や担当授業などについて聞いてみました。

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Q1.法学を志した理由を教えてください


幼少期からルールを守ることが好きで、ルールに反する行動を見ると嫌な気持ちになりました。
社会の不平等や不公正に憤慨し、自分の力で何かできないかと感じてもいました。
このことが大学で法学を選んだ理由の一つだったかもしれません。

その後、親のビジネスが訴訟に巻き込まれるということがあり、
その際に「学んだ法学の知識を活かして親を手助けしたい」と強く思い、商法の道に進みました。


Q2.中国と日本の法律を比較して思うことを教えてください


形式的に見れば、中国の法律は大陸系の日本法を継承しているため、
枠組みや内容の多くは日本法と大きな違いはありません。

ただ、中国と日本は社会や文化、政治のベースを異にするため、法律の機能は実質的に異なります。
中国では、法の支配(Rule of Law)ではなく、法による統治(Rule by Law)が前提となっています。
また 、人々の権利の平等を確保しつつ、
「権利社会」の下での政治経済環境の変化に対応することが課題だと思います。


Q3.先生の授業を通して学生に最も伝えたいことを教えてください


二点あります。

一つ目は、法令順守の重要性です。
ビジネスを行う上では、短期的な利益にとらわれがちですが、企業の長期的な成長のためには法令順守が不可欠で、
各利益関係者の利益をバランスよく考慮した行動が必須になります。

二つ目は、リーガルマインドの必要性です。
リーガルマインドは単なる法律知識の習得だけではなく、直面している課題や問題を客観的に論理的に分析し、
全体的にみて正当性と妥当性のある判断を行うことが求められます。
リーガルマインドを持つことで、ビジネスの紛争解決・予防、日常生活での課題解決にもとても役に立ちます。
この法的センスを一朝一夕で身に着けることは難しいですが、
日々の意識的な学びと思考、そして実践の積み重ねで、必ず体得できます。


Q4.最近一番注視しているニュース、もしくは話題を教えてください


最近注目しているは、経営危機に陥っている恒大集団の問題です。
この問題は投資家等のステークホルダーだけではなく、多くの中国国民の利益と緊密にかかわっています。
巨大債務を抱えながらどのように再建するか、政府はどこまで関与するか等、深刻な課題が山積しています。

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「法務概論」の学習目標にも「リーガルマインドを培うこと」が挙げられているように、
リーガルマインドが軸となる素養になるのですね。

盧准教授の授業を受けてみたい!という方は
ぜひお申し込みください。

体験授業「法務概論」
開催日時:8/17(木)19:00-21:00
参加方法:現地/オンライン開催


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