最近注視しているニュースは?「中国企業論」細沼教授にインタビュー

案内メール
最近注視しているニュースは?「中国企業論」細沼教授にインタビュー

7月8日の体験授業は
「現代中国企業マネジメントの特徴~儒商的マネジメントの展開を中心に~」(「中国企業論」より)

担当講師の細沼藹芳教授は中国広東省出身です。
今回は細沼先生に来日の経緯や担当授業などについて聞いてみました。

----------

Q1.来日の経緯、日本を選択した理由を教えてください


留学生として初めて来日したのは1994年です。
中国の大学卒業後、公務員になり企業の監査の仕事をしていました。
仕事は一通りできましたが……、
何かもの足りないと感じるようになり、「留学してステップアップしよう!」と決めました。
留学先は当時留学ブームとなったアメリカではなく、映画で好きになった日本にしました。

私は映画が大好きで、小学生の頃は夏休みの半分以上の時間を映画館で過ごしました。
当時、中国映画だけでなく、アメリカ、ロシア、日本、インドなどの映画もたくさん上映されていました。
その中で、私はとりわけインド映画と日本映画が好きでした。

日本映画には素晴らしいものが多く、中でも山口百恵さん、高倉健さんの映画が大好きでした。
例えば、『絶唱』。映画の中に映された雪景色、白無垢を着た百恵さんの美しい花嫁姿を今でもはっきり覚えています。
また、『蒲田行進曲』、『砂の器』などの映画もお気に入りです。特に映画の中の音楽がとても好きでした。

その時から「日本はとっても綺麗な国、行ってみたい」と思っていました。


Q2.日本および中国企業、実業家に精通していますが、
 どのように知見を深めてきましたか?


精通しているわけではありませんが、
中国企業を知る3つの重要なポイントがあると思います。
  1. まずは、中国社会や中国企業の仕組み、文化などを勉強すること。
  2. 海外や日本のメディアを通じて、幅広く偏らないようにニュースやビジネス記事を読むこと。
    興味がある記事があれば、それを精読し、記事内容の背景などを調べること。
  3. 定期的に中国で開催する学術活動に参加し、中国の研究者と意見交換など行うこと。
    また、定期的に企業を訪問し、企業家との交流を持ち続けることも重要なことです。

Q3.先生の授業を通して学生に最も伝えたいことを教えてください


「中国企業論」では受講生に以下3つのことを学んでほしいと考えています。
  1. 中国企業の実態を理解するための基礎知識
  2. 中国企業とビジネスで関わる場合に必要な知識
  3. 以上2つの知識を習得したうえで、受講生一人一人が中国企業とビジネスを行う際に、
    諸問題への解決能力を高めてほしい

Q4.最近一番注視しているニュース、もしくは話題を教えてください


日経ビジネス2023年4月19日 中国「ルンバキラー」が日本上陸 清華大発スタートアップの実力

2023年2月に日本に本格進出を果たした追覓科技(ドリームミー)についての記事です。

同社は清華大学発のスタートアップ企業。
2017年創業の若い会社ですが、中国のみならず100を超える国や地域で事業を展開しています。
2022年6月にはフランス、イタリア、スペインで米アマゾンが運営しているECサイトにおける
ロボット掃除機の新商品の売れ筋ランキング1位を獲得しました。

このような中国企業は他にもたくさんあり、これからも増えていくでしょう。
AI、テクノロジーの分野における中国新興企業の動きもこれから注目すべきだと感じています。

----------

来日のきっかけは映画だったのですね。
明るい細沼教授の授業を受けてみたい!という方は
ぜひお申し込みください。

体験授業「現代中国企業マネジメントの特徴~儒商的マネジメントの展開を中心に~」(「中国企業論」より)
開催日時:7/8(土)10:00-12:00
参加方法:オンライン


このイベントを詳しく見る

SBI大学院大学のメルマガに登録する
  • このエントリーをはてなブックマークに追加