社会人学生こそ質の高い勉強ができる理由
案内メール
大学生時代、同じクラスに社会人学生の方がいました。
教室の最前列中央の席をいつも確保して講義を聴いていて、一般の学生とはあきらかに異なる情熱を持っていました。
なぜ彼はあんなに一生懸命に勉強ができたのか?
その理由は動機付けにあったのだと、この大学院で働く中で私はそう確信するようになりました。
■社会人学生は動機が切実
当時の私のように、勉強熱心でない大学生の進学動機は以下のようなものです。
・みんなが進学するから
・大学に行くのが普通だから
・就職に有利だから
・楽しいことがいっぱいありそうだから
お恥ずかしい話ですが、私は学びたいという強い気持ちを持っていませんでした。
一方で社会人学生には、一般の学生とは比べものにならないくらい切実な動機がありました。
・将来に不安がある
・自分の能力に限界を感じるようになった
・現在の環境から抜け出したい
・転職したいけれど武器になるものがない
・独立起業する力が欲しい
社会人は「キャリアアップを図りたいから」といったポジティブな理由で学生になると思われがちですが、実際には「このままではまずい!」という危機感が原動力になっていることも多々あります。
■「内発的動機づけ」の力
「したいからする」という自分の気持ちに従って行動することを「内発的動機付け」。 これに対して、ご褒美や罰といった外からの刺激によって行動することを「外発的動機付け」といいます。
内発的動機付けは外発的動機付けよりも、活動が楽しくなり、質が高まり、持続しやすいと言われています。 趣味に夢中になってプロのレベルに達する人は、内発的動機付けの良い例でしょう。
社会人学生が一途に勉強ができるのは、危機感に駆り立てられていることもあるでしょうが、それ以上に自分の中に勉強する理由があるからだと思います。
■社会人学生は質の高い学習ができる条件を備えている
本学のMBA本科コースも入学を希望される方のほとんどが社会人です。働きながらMBAに挑戦するのは大変と知りつつも自分の意志で進学を決める背景には、強い目的意識と動機が伴っています。
努力はもちろん必要ですが、少なくとも動機の点においては質の高い学習ができる条件を備えていると言えます。
「MBAに挑戦しても挫折するかもしれない」と心配な方は、「なぜ進学したいのか」改めて考えてみてください。内発的動機付けによる行動なら、おそらく自分で思っている以上にあなたは頑張れるはずです。
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