経験に学ぶのは愚者?

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「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」
これは初代ドイツ帝国宰相
オットー・フォン・ビスマルクの言葉です。

今回はコロナ禍に翻弄される
現在の情勢と絡めて、この言葉を掘り下げてみます。


■経験に学ぶのは愚者?


ビスマルクは「経験に学ぶのは愚者」
と言い切りますが、経験に学ぶのは
決して悪いことではありません。

むしろ経験に学ぶことさえできない自分
がっかりすることもあるくらいです。

・仕事で同じミスをしてしまった
・よせばいいのに飲みすぎてしまった
・夜食のラーメンがやめられない
・余計なひとことで人のやる気を削いでしまった

そう考えると経験に学ぶことができればむしろ
上等と思えます。
しかし、経験のない事態に直面した場合はどうでしょうか。


■未経験の事態に対応するには?


経験のない事態に過去の経験を頼りに対応するのは
厳しそうですよね。
とはいえ、つい経験に頼ってしまうものです。

自らの経験の限界を知り経験を超えた事態には
歴史を頼りに対応するのが賢者である。

「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」
この言葉にはそんな意味があるのではないでしょうか。

ご承知のように歴史は繰り返します
未経験の事態でも過去をさかのぼれば
似たような出来事があったはず。

その時何があって当時の人がどう対応したのか
を知ることで、現在の困難に立ち向かう
アイデアが生まれてくるのです。


■まるで戦時のような現在


言うまでもなく、今は誰もが
新型コロナウイルスというこれまで経験した
ことのない難しい問題に直面しています。

この状況を「戦時」に例えるのが大げさとは
言えないほど、世界経済も私たちの暮らしも
大きな影響を受けているのが現状です。

戦時においても平時においても、現状の経済を
どう分析するかは誰にでも関係することであり
共通に求められていますが、
分析までできる人はきっと多くないでしょう。

歴史に学ぼうとするなら、ぜひ身につけておきたい能力です。


■世界経済に学んでみよう


3/22(月)は「世界経済と政策対応」の公開収録です。

「世界経済と政策対応」は本学MBA本科の科目で
この日はその動画講義の収録を一般に公開して行います。

収録するのは
「第1章 何を見れば世界経済がわかる?」です。

世界経済を見る目とそれに対する政策対応。
これをどのように理解し自身の仕事や学問に
活かしていくかといった基礎的な力

つけることを目的として授業を行います。

講師は本学で同科目を担当する山﨑達雄教授。
元財務官の経験も踏まえての講義になるかと思います。

あなたも歴史に学んでみませんか?

3/22(月)18:30-20:30
公開収録「世界経済と政策対応」
講師:山﨑達雄 教授



公開収録を詳しく見る

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