マネジメントの正解の探し方

案内メール
サッカーの試合


マネジメントは組織の管理や運営を示す言葉として広く使われていますが、
じつは誰もが普通にしていることです。


ビジネスの現場はもちろん、子育てやサークル運営、PTAの集まりなどでも行われています。


うまく使えばチームの力を十二分に引き出せるマネジメント。
反対にやり方を間違えると、チームを機能不全に陥れかねない面もあります。


そこまでは大げさにしても、プロジェクトを振り返ったときに
「はたしてチームに合ったマネジメントができていたのだろうか?」
と思うことはないでしょうか。


マネジメントに正解はありません。
しかし正解に近づけることは可能です。
今回はマネジメントの正解の探し方についてお話します。


■なぜそのマネジメントを選んだか?


あなたがチームのリーダーだったら、どんなやり方でチームのメンバーを動かしていきますか?

パターン1)細かく指示を出す
パターン2)失敗するかもしれないけれど、黙って見守る
パターン3)失敗したことの3倍くらいできたことを褒める

例として3つ挙げましたが、どれが正解というのはありません。
10人リーダーがいれば10通りのやり方があります。


問題はなぜそのやり方を採ったのかです。
いくつかの選択肢から選んだ人もいるでしょうが、
自分がやりやすい方法でやっているだけという人も少なくはないでしょう。


■相手を見てマネジメントを選択する


マネジメントの正解は相手によって変わります。


先に挙げた例ですと、パターン2は相手を信頼しきっており一見よさそうですが、
自分で考えて動く力がない相手にはいい効果を生まない可能性が高いです。
むしろパターン1のほうがうまくはまるかもしれません。


マネジメントがチームにフィットしたときの効果は、
スポーツチームを見るとわかりやすいです。


たとえばロシアワールドカップのサッカー日本代表。
大会直前に監督がヴァヒド・ハリルホジッチ氏から西野朗氏に変わったことで
チームが次第に機能し出し、前評判を覆して決勝トーナメントに進出しました。


当時、西野監督が採ったマネジメントのスタイルは
「選手同士で活発に意見をぶつけ合わせ、監督は最後の調整役として見守りながら、戦術を組み立てる」
でした。


これに対してハリルホジッチ監督が採っていたのは、
トップダウンのリーダーシップで選手たちを引っ張るやり方。


どちらのやり方が優れているというのではなく、
あの時のチームに合ったマネジメントを選択できたかどうかが重要でした。


マネジメントがすべてだったわけではありませんが、
戦前の予想を劇的に覆す要因のひとつには数えられるでしょう。


■まとめ


マネジメントは意識しないとつい自分のやり方でやってしまいがちですが、
そこはゴールではなくスタートです。
うまくいっていないと思ったなら、相手に合わせる余地がまだ残されています。


いきなり相手にフィットさせるのはむずかしいかもしれませんが、徐々に寄せていきましょう。
工夫した分だけよくなり、マネジメントの力を感じられるはずです。


*参考サイト 
戦術はハリルホジッチ、マネージメントは西野朗。良いとこ取りで作り上げる『森保カラー』
完璧だった「ハリルホジッチの采配」はなぜ代表選手に拒まれたのか

(この記事は2020年7月10日配信の案内メールを一部改変したものです)



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