新入生の声 #2 椙山ちひろさん/ 経営戦略ファイナンスマネージャー

新入生インタビュー#2
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第2回目の「新入生インタビュー」は2021年春学期に本科コースへご入学された、椙山ちひろさんにお話を伺いました。

椙山さんはマレーシア在住で日系飲料メーカーの管理職として働く、双子のお子様をお持ちのお母さんです。
普段の生活に学修を取り入れるだけでもかなり負荷がある中で、椙山さんは仕事と子育てを両立させた上で海外からのMBA取得にチャレンジされました。
今回はそんな椙山さんに、なぜMBA取得を目指し、どのような時間の使い方をして学修をしているのか等をオンラインで詳しくお話を伺いました。

※この記事は2020年4月16日のインタビューを元に制作しました。

MBAは世界のどこにいても、どの業種でも通用する資格だと思った

――椙山さんは、今どんなお仕事をされていますか?

椙山さん(以下略称):大きく分けて2つの業務を担っています。

一つは、ファイナンスオペレーションで日々の財務とビジネスオペレーションを統括しています。
二つ目は、経営戦略で、一つ目の日常業務で気付いた課題を、システム、監査、税務、法務、デジタル、その他コンプライアンスの観点から戦略を立案し、各部署の担当者をまとめながらプロジェクトをリードし成果が数値に反映されるまでフォローをするのが私の役目です。


――MBAに関心を持ったきっかけは何ですか?

椙山:思考の根拠や柱となる基礎を体系的に学びたいと思いました。
また、世界のどこにいても、どの業種でも通用する資格だと思ったからです。
MBA
――海外からスクールの情報収集、比較検討はどのように行いましたか?

椙山:オンラインの情報収集一本です。
「MBA 大学院」等で検索して一番最初にヒットしたのがSBI大学院大学でした。


――留学のご経験や大学の専攻・経歴的にも英語は得意かと思いますが、海外のビジネススクールは検討されなかったのでしょうか?

椙山:東南アジア、特にシンガポールでは盛んにビジネス教育が行われており、海外のビジネススクールも検討しましたが、入学検討当時100%オンライン受講ができて自分の環境で修了ができそうなところはあまりありませんでした。また、日々の仕事での会話や書類は全て英語で行っていますが、日本語が母国語ですので、細かいニュアンスの表現や専門用語は日本語で習得したいという思いがありました。

――数多くのビジネススクールがある中で、本学に決めた理由は何ですか?

椙山:人間学に重きを置いている点に魅力を感じました。また講師陣に第一線で活躍されている方が多くいらっしゃったのが決め手でした。


――海外からの受講に不安はありませんでしたか?

椙山:不安はありませんでしたが、資料請求をして、大学院大学の事務局の方から即座にご連絡を頂き詳しくご説明頂いたことも、安心感を持って決断できた要因だと思います。
椙山ちひろ

――先日(2021年3月27日)にオンラインで開催された修了生と入学生の祝賀イベントで、修了生の会(2021年春卒業生を送る会)にもご参加されたと思いますがいかがでしたか?

椙山:祝賀イベントに参加し、藤原学長を始め、講師陣、修了生、新入生の生のお声を聴くことで、気持ちを新たにし、自分の思いや未来を見つめる機会になりました。直に会う事ができない時期ですが、オンラインでも皆さんの声やお顔を見れて、温度を感じることができました。「無事修了できるかな」という不安な気持ちもありますが、こんなに素晴らしい皆さんとスタートラインに立てた自分に、まずは、「よくぞここまで来た!」と喝を入れられました。


自分の学習スタイルとタイムマネジメントをどのようにしたらベターかという観点で実践確認できました

――MBA本科コース入学前(2020年秋学期)にPre-MBAコースを受講頂きましたが、受講してみて良かったと感じる点はありますか?

椙山:生後2~3ヶ月の双子の育児もありましたので、単位取得まで一連のコースを通しで行うことで、自分の学習スタイルとタイムマネジメントをどのようにしたらベターかという観点で実践確認ができて良かったです。
今私がやっている仕事は、どちらかというとオペレーションズ・マネジメントの分野に近いのですが、オペレーションズ・マネジメントをやる中でマーケティングの知識が必要になってきます。今まで「マーケティング」を時間かけて勉強したことがなかったので、今回両科目とも深堀して知ることができ、自分の中でしっくりきましたし、日々業務を行う中でもマーケティングやオペレーションズ・マネジメントを意識して行動できるようになりました。


――受講する上で、生活に変化はありましたか?(家族の協力が増えた、何かを諦めた、時短できるようになった等)

椙山:変えなきゃいけなかったというより、生活に合わせて受講をしていました。夫も理解があり、協力してもらって育児をしていますし、共働きのため欠かせない家事はアウトソーシングを活用する等して、自分の時間を作る工夫をしていました。受講するために何かを諦めたという事はないと思います。


家事育児との両立のポイント

――Pre-MBAコースを受講してみて、家事、育児、仕事がある中での学修を両立させるポイントは何だと思いますか?

椙山:三つあります。
一つ目は、完璧を求めず全てにおいて8割できれば上出来というマインドセットでいること。それを継続することに注力すること。
二つ目は、其々の家事、育児、仕事に向き合っている時間は、120%集中して力を注ぎ、隙間時間では常にタスクのイメージトレーニングをしてウォームアップしておくこと。
三つ目は、受講内容は、受講しながら自分の環境や状況に置き換えて考える癖をつけ、直ぐに実践に繋げ、身体で覚えること。


――隙間時間というのは具体的にどの時間で受講されていましたか?

椙山:最初の育休中は、授乳したタイミングや朝の育児後の時間を使って受講していました。仕事に復帰してからは、朝出社前に予習がてら授業中資料をサッと見ておいて、車での通勤中で授業の動画音声を聞いたり、子供を寝かせた後、お風呂に入りながら動画視聴したりと、30分~60分程度の隙間時間を何度も繰り返して身に付けるようにしていました。今は夜も時間が取れるようなサイクルになってきたので、寝かせてから勉強時間を設け、課題提出前の期間は、1日2時間くらいの学修時間で納められれば良いなと思って取り組んでいます。

仕事と育児をしながらの受講

――タスクのイメージトレーニングというのはどのようなものですか?

椙山:どの科目も毎章課題が出てきますので、課題に取り組む前までは家事や育児をしていても頭の中でコンテンツ集めをして、どんな内容にするか等自分の意見を整理しています。そうすると、実際にレポートを書く(パソコンに向かう)等のアウトプットの時間も短くなります。


世界のどこにいても求められる人材でいたい

――MBA本科コースで楽しみにしていることはありますか?

椙山:様々なフィールドでご活躍されている講師陣や受講生とお話をして刺激を得ることが楽しみです。今少しずつ課題でも意見投稿が始まったり、グループワークも開始しているのでこれから更に交流が発展していくかなと思います。


――MBAを取得してどのような未来を創りたいとお考えですか?(実現したいこと)

椙山:二つあります。
日本の女性と高齢者に秘める素晴らしい才能や技能を社会に還元するオペレーションを構築したいです。
もう一つは、世界の、特に発展途上国の望ましい環境でない境遇で生活をしている子供たちに、‘心身の平穏’と‘学びの場’を提供できるような団体のオペレーションをサポートしたいです。


――最後にこれからの意気込みを聞かせてください。

椙山:まずは今のこの瞬間と、自分を取り巻く人々、そして先人に感謝し、熱意と意気込みを絶やすことないよう静かに自分の心に灯しながら、SBIでの学びを社会に還元していきたいと思います。


PROFILE

椙山 ちひろ
椙山 ちひろ Sugiyama Chihiro
  • 入学年月:2021年4月
  • 勤務先:日系飲料メーカー
  • 職種:経営戦略ファイナンスマネージャー
  • 簡単な経歴:白百合女子大学卒業後、マレーシア航空客室乗務員やデロイト トーマツ税理士法人(マレーシア)を経て、現在は日系飲料メーカー会社マレーシア法人の経営戦略ファイナンスマネージャーとしてご活躍
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