アイデアを進化させる方法は?松木知徳講師にインタビュー

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アイデアを進化させる方法は?松木知徳講師にインタビュー

10月7日の体験授業は「事業戦略構築論 -社内起業コース-」。

授業を担当する松木知徳講師は、現在、複数の役職に就いています。社内表彰も多数受けてきました。
今回は、時間管理やアイデアを具現化する方法について聞いてみました。

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Q1.働きながら博士号を取得し、現在、複数の役職についています。
数の業務を進めるうえで特に時間管理で気を付けていることはありますか?


マルチタスクができるようになったのは、社会人になって大学院に入学してからです。

大学院の時間をスケジューラ―に最初に入れると、それ以外の時間で他のタスクを賄う必要があるため自然と時間を意識するようになり、潔く諦めることもできるようになりました。そして、この進め方でも意外なほど業績や品質が落ちていないことに気づきました。

また、企画と入力作業のようにジャンルの異なるタスクがある時は、長時間集中してやりたい業務と隙間時間で少しずつできる業務は分けて時間配分しています。

特に新しい企画業務は時間を決めてやりづらいため、1日2日時間まとめて取って、カフェや温泉地など場所を変えて考える時もあります。


Q2.リクルートグループでは社内表彰も多数受けています。
イデアを考え実現化するために心がけていることはありますか?


アイデア出しの方法は人それぞれだと思いますが、私はホワイトボードに向かって一人で自問自答しながら検討していく方法が好きです。書き込んだホワイトボードの写真を撮って、プレゼンテーションのスライドに落としていきます。

次に、自身のアイデアを顧客、協働者など将来のステークホルダーになりそうな人たちにプレゼンしてフィードバックを繰り返し得ていきます。これをリクルートでは「壁打ち」と言いますが、思いもしなかったアイデアに進化することもあります。

最後に、自身のアイデアを「説得」するよりも多くの仲間に「共感」してもらうことを大事にしています。
そのために事業の意義(大儀)を常に意識するように心がけています。同じ課題意識をもった仲間が同士として参加表明をしてくれたらこれほど心強いことはありません。


Q3.先生の授業を通して学生に最も伝えたいことを教えてください


あえて2点お伝えすると、1つ目は「顧客価値」を常に考えることです。
顧客の感じている「不満」「不便」「不安」といったことをリアリティをもって理解できること。
そして、自身の提案する解決策が顧客にとってどのような価値をもたらすのかを具体的に考えることが事業計画のスタートであると考えています。その解決を自身が担いたいという強い「志」を持っていれば、創造的なアイデアに繋がります。

2つ目は「Quick & Dirty」でアウトプットをすることです。
MBAでは多くのフレームワークや理論を学びますが、そこに現場感覚を持った自分ならではの解釈や持論が加わることに大きな意味があります。
まずは、多少粗くても自分の考えを表出し、他者のフィードバックをもとにブラッシュアップしていく。
このプロセスを繰り返すことで思考のスピードと精度は格段に上がると考えています。


Q4.最近一番注視しているニュース、もしくは話題を教えてください


新型コロナウイルス感染症が5類に移行して、ビジネスコミュニケーションがどのように変化していくのか注目しています。

「オンラインでのコミュニケーションが普及した中で元には戻らない」という意見も多いですが、一方、リアルでの対面の価値を実感している人も多いと考えています。

効率性だけではないコミュニケーションの在り方を改めて考える良い機会かもしれません。


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松木先生の言葉からアイデアの精度を上げるためのフィードバックの重要性も強く感じました。

体験授業では松木先生の授業を直接受けることができます。
興味のある方はぜひご参加ください。


体験授業「事業戦略構築論 -社内起業コース-」
開催日時:10/7(土)10:00-12:00
参加方法:現地(SBI大学院大学 東京キャンパス)/オンライン


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