いま注目される“儒商”の存在

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中国

「儒商」という言葉は
おそらくご存知ないかと思います。
Googleで検索すると、
最初に中国語のサイトが出てきてしまうくらい
検索されていない言葉です。

でも意味はなんとなくわかりますね。
じつは儒商の存在は
現代のビジネスにすでに大きなインパクトを
残しています。

今回は「儒商」という言葉を掘り下げてみます。


■儒家道徳+商売


儒商とは儒家道徳、
つまり孔子の教えをもって
ビジネスを行う人のことです。

最初の儒商は、
孔子の弟子の子貢であるといわれています。
孔子の3000人の弟子の中でとくに優秀で
「孔門十哲」に数えられた人物です。

子貢は優秀なだけでなく、
孔子の弟子の中でもっとも裕福でした。

孔子の遊説費用を援助したり、
孔子の弟子たちの経済的な支援も行ったりしました。
さらに彼らを取りまとめて
「論語」の編集も行っています。


■子貢が守った孔子の教えとは?


子貢は孔子の教えを守りながら
商売に励んでいました。

孔子は富や名誉を否定せず、
それらを追求する過程で「仁」と「義」を守り、
徳行を行うことが大事であると考えていました。

「仁」とは他人に対するやさしさ。
「義」は利に偏らず正しい行いを守ることです。

当たり前のことのように思いますが、
富や名誉を追い求めすぎると
忘れてしまう部分でもあります。

子貢はこの教えを守って商売を成功させ、
同時に孔子の教えを諸国に広めたのでした。
最初の儒商としてこれ以上の人物はいないでしょう。


■現代にも生きる儒商


「でも今の世の中では通用しないのでは?」
と思われたかもしれません。

じつは儒商の考え方は
中国の現代企業家の間で注目されており、
実践することで大きな成果を上げる
企業がすでに生まれています。

たとえばハイアール創立者の張瑞敏、
レノボ創立者の柳傳志、
ファーウェイ創立者の任正非、
アリババ創立者の馬雲などは

代表的な儒商であり、
現代中国の企業家たちの目標となっています。

ちなみに本学の北尾理事長も
中国で紹介される際には
儒商とされることがあるそうです。


■儒商的マネジメント


これらの企業ではマネジメントにおいても
儒商的な考え方が活かされています。

10/16(土)のオープンキャンパスは
そんな話も交えつつ、
「中国企業のマネジメント」をテーマに行います。

日本的でも欧米流でもないマネジメントとは
果たしてどんなものなのか。
少しでも関心のある方はぜひご参加ください。

本学の特徴が出るテーマでもありますので、
MBA本科にご興味のある方もぜひどうぞ。


オープンキャンパス
体験授業「中国企業のマネジメント」
開催日時:10/16(土)10:00-12:00
参加方法:現地/オンライン


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