修了生の声 金子 崇さん/Siam Toyo Denki Co., Ltd.

何事にも怯まずまずは行動を起こして立ち向かうことの大切さを学びました。

Siam Toyo Denki Co., Ltd.
Managing Director
金子 崇さん

金子 崇さん
入学時からタイ(バンコク)で勤務されていた金子さんが2021年春に修了されました。2年間海外からの受講で合計60単位を取得され、修了時には敢闘賞(特筆すべき優れた点があった方への表彰)を受賞されています。今回は、金子さんに海外からの学修やオンラインで継続して学修するコツ等を伺いました。


タイ・バンコクで現地法人Siam Toyo Denki Co., Ltd.を立ち上げ、経営・営業活動に当たる

――今どんなお仕事をされていますか?
金子さん(以下敬称略):重電メーカである東洋電機製造株式会社の東南アジアにおける営業・サービス拠点として、2019年にタイ・バンコクで現地法人Siam Toyo Denki Co., Ltd.を立ち上げ、経営・営業活動に当たっております。日本人1名、タイ人8名のまだ小規模な会社です。


――タイでの駐在歴が長いと思いますが苦労した点はありますか?
金子:文化や考え方の違いにより、日々予想もしなかったことが起こります。
最も苦労するのは人材マネジメントでしょうか。

失業率の低いタイでは労働市場は圧倒的に売り手優位であり、2年程度での転職が当たり前であるため、優秀な人材を確保し育成することが非常に難しいです。

人材育成に注力しても、スキルアップする頃に転職してしまいます。

また、従業員同士のパーソナル・コンフリクトも発生し、それを本人同士で解決せず、上司(私)に自身の正当性を訴えてくることもしばしばです。
職場の居心地の良さ、ストレスの少なさをとても重要視する方が多いと言われていますので、解決には骨が折れます。
タイ
――オンラインの学校とはいえ、入学当時まだ海外から受講されている方は少なかったと思いますが、入学にあたり不安はありましたか?
金子:課題図書や参考図書・資料が手に入るか、という点が不安でした。
結果的には電子書籍やAmazonなどの通販活用、また日本の家族に頼んで送付してもらうなどして、多くのものは入手することができました。

海外で一人で学習するということも不安でしたが、日本国内の大学所在地から離れた場所でオンラインのみで学習される方も多く、学習条件はあまり変わらないだろうというお話を入学前の説明会でお聞きし、安心しました。


達成感を得られるだけではなく、自分がスキルアップすることで業務が早く上手く回るようになることも原動力

――大学ご卒業から本学入学までに既に2校で学ばれていますが、学修を継続される原動力は何ですか?
金子:守屋洋先生の「リーダーシップ特論Ⅰ(書経)」で学んだ殷の湯王の「苟日新、日日新、又日新」の考え方によると思います。
ほんの少しでも良いので、昨日より今日、今日より明日、自分自身が進歩していたいと考えています。

しかし実際のところ私は相当な怠け者ですので、すぐにサボってしまいます。
自分の尻を叩くためには、期限があり達成感を得られるような具体的な目標が必要です。
そこで、大学・大学院や資格試験の学習を続けるようになりました。

達成感を得られるだけではなく、自分がスキルアップすることで業務が早く上手く回るようになることも原動力です。
――海外のビジネススクールは検討されましたか? また、なぜ日本のビジネススクールを選ばれたのでしょうか?
金子:バンコクにあるビジネススクールを検討し、説明会にも参加しました。
平日夜間と土日で学習する通学スタイルでしたが、国内外の出張が多いため学習が難しいと判断しました。

また、以前に学んだMBAではない短期ビジネススクールで、海外でMBAを取得した講師の方が、
「海外でのMBA取得は有意義なことだが語学面や生活面での負担も大きい。学習内容をしっかり理解し身に付けるためには、必ずしも海外MBAでなく日本語で学べるビジネススクールでMBAを取得することも有意義である。」
と仰っていたので、日本のビジネススクールを検討するようになりました。


――日本でも複数オンラインスクールがある中でSBI大学院大学を選んだ理由は何ですか?
金子:本学が自分の時間的都合に合わせて最も学びやすいと考えたからです。 他学では、オンライン授業であっても時間割り通りに受講しなければならいところもありました。私は国内外の出張が多かったので、日本の時間割りに合わせた受講が難しいと判断し、自分で受講時間をコントロールできる本学を選びました。


――他の学生とのコミュニケーションや人脈形成はどうされましたか?
金子:グループワークや対面授業を通じて他の学生の皆さんと接する機会が増え、その過程で人間的魅力のある同期の方々(例えば、学生会会長※、ファシリテーター経験値の高い方、ITに強い方など)が中心となってネットワークが形成されていきました。対面授業はほとんどリアルタイムで参加できたと思います。1度だけ日本への帰国のタイミングで現地参加もしました。

※学生会:在校生がメンバーとなり授業以外でも学修や懇親等の活動を行っている。

多くの同期の方々とライングループを作成して情報交換し、Web飲み会を実施したりしました。ただのWeb飲み会から、スピーチ練習や事業計画演習(2年目に1年間かけて取り組む修論に該当する必修科目)のリハーサルを行うイベントにまで発展していました。

インタビュー写真
――2年間で60単位もの単位取得をされましたが工夫した点は何ですか?
金子:ありきたりですが、次のようことをしました。
  • 履修登録を早く行い、参考図書を講座開始前に入手してできる限り読んでおく
  • 各章の資料を講座聴講前に目を通しておく
  • 各章の小テスト/レポートの課題に先に目を通しておく
  • 倍速再生を行う
  • 移動中などの時間を有効に使う
  • 仕事、学習共に、少しでも前倒しで取り組む
  • 自身の経験・実績や考えに基づいたレポートを書く
学修時間としては、隙間時間というより平日は夜に集中して1日3~4時間程度学修し、その他は土日で時間を取ることが多かったです。2科目ずつくらい学修していました。

一日のタイムスケジュール
――SBI大学院の魅力はどんなところだと思いますか?
金子:一言で表現することは難しいですが、経営者としての人間性を高めることを重視していることではないでしょうか。

ビジネススクールはビジネス展開のための実学やスキルを学ぶところだと考えていましたが、カリキュラムでは中国古典を一つの柱に据え、経営者としての内面を鍛え人間性を高める構成になっています。中身・芯のある経営者を育てる学校であると感じます。

非常にユニークであり、魅力的であると思います。 お蔭様で、私も中国古典に対する関心が高まりました。


――SBI大学院大学はどんな学生が多いと思いますか?
金子:専攻名に違わず、現在および未来のアントレプレナーが多いと感じます。
バックグラウンドも多様であれば、実際に起業する事業内容も多彩です。
その起業家精神の強さと多様性から、お互いに刺激を与えられる学生が多いと思います。

一日のタイムスケジュール
――印象に残っている授業やエピソードを教えてください。
金子:重田先生の「組織行動学」における初めてのグループワークで、強烈なインパクトを受けました。

課題の抽象性が高く、どう取り組むべきか自分の中で考えあぐねてしまい、方針立案も作業も全く進みませんでした。
グループメンバーとのコミュニケーションも確立できず、全く作業が進まないまま提出期限の3日前を迎えてしまい、一念発起して他のメンバーに「諦めずに今からでもスタートしましょう!」とお声掛けしました。賛同して下さったグループメンバーの方々と2日間集中して協働し、突貫作業でしたがなんとか課題を完成させました。

非常に多くの反省を生む結果となりましたが達成感もあり、その反省を次回からのグループワークに活かすことができました。
また会社業務においてもその経験を活かすことができました。
決まった答えが無い課題に取り組むことに怯んでしまった結果ですが、これはビジネスも一緒であると考えるようになり、何事にも怯まずまずは行動を起こして立ち向かうことの大切さを学びました。


組織行動学【重田】(前期1単位)

金子:なお、後に重田先生がバンコクにご来訪された際に一緒に食事をさせていただく機会があり、学習上のいろいろなお話をして回想するとともに、業務に活かせるヒントやご助言を多く頂きました。


――金子さんおススメ科目BEST3!
1.「コーチング」重田先生
講義で学んだことを実際に現場で活用し、その報告とフィードバックによって学習サイクルを回していくスタイルです。
特に目標による人材マネジメントは非常に具体的かつ実践的であり、まず自分の目標を設定してみることで目標設定や評価基準の適切さと難しさを学習し、その上で部下に目標設定を行わせることで、部下の気持ちを理解したコーチングができるように設計されています。
MBO,KPI,OKRを用いた評価制度が形だけのものではなく、人材育成・業績向上に繋がる意義あるものになるでしょう。

2.「MBAのためのケーススタディ」野間口先生
内容・ボリュームともに負荷の大きい科目ですが、非常にやりがいがあります。
先達経営者の努力と経験から多くのことを学ぶことができます。
集中的にケーススタディを行い、まさに「ビジネススクール」を体感できる科目であり醍醐味と思います。

3.「経営者に学ぶベンチャー企業経営」吉田先生
実際に会社を起業し、成長させた経営者と講師の方々のリアルな話を聴ける貴重な講義です。
事業計画演習に取り組むにあたり、具体的に考えるべき点や自分に不足している点など、気づかされることが多いです。
事業計画演習履修前もしくは演習前期に受講することをお奨めします。


――大学院で学んだことで現在の海外でのビジネスに活きているものはありますか?
金子:多くのことが実際のビジネスに活かされています。

重田先生の「ヒューマン・リソース・マネジメント」と「コーチング」、細沼先生の「アジアにおける人事管理論」は、人材マネジメントに悩む私にとって直接的に現場で活かせる内容でした。
また、和田先生の「経営幹部の実践営業学」は、トップセールスの多いアジア市場において大いに役立つと感じております。
そして「事業戦略構築論」と「事業計画演習」は、まだ新しいタイ現地法人の成長戦略を考え、見直す上での貴重な実践練習となりました。


――今後チャレンジしてみたいことは何ですか?
金子:せっかくMBAを取ったからには「起業」ですね。
社内起業・独立起業どちらにもそれぞれの魅力がありますが、まずは現在のタイ現地法人で新しい事業分野を立ち上げられればと思います。

そして将来的には独立起業も目指したいと思います。
入学当時は全く考えていなかったことですが、大学院での学習と共に学友の皆さんから大きな刺激を受け、意識が変わってきたと思います。

学習面では、IoT、Big Data、AI分野の技術系大学での学習、そして日本語教師の資格取得を目指します。
どちらも現在の仕事と将来の起業に繋がるものと考えています。


PROFILE

大藪さん
金子 崇  Kaneko Takashi

・修了年月:2021年3月
・勤務先:Siam Toyo Denki Co., Ltd.
・職種:Managing Director
・簡単な経歴:早稲田大学卒業後、東洋電機製造株式会社へ入社。主に海外営業に従事する傍ら、産業能率大学、日本大学通信教育部を卒業。2014年タイ(バンコク)に駐在員事務所を設立し所長として赴任。2019年4月本学の本科コースに入学。同6月にタイ現地法人Siam Toyo Denkiを立ち上げ経営に当たる。2年間で60単位を取得し、本学修了時に敢闘賞を受賞。
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