教員の活動 アーカイブ

十名直喜客員教授の新刊『サステナビリティの経営哲学 一渋沢栄一に学ぶ』社会評論社が刊行されました

出版
「経営哲学」を担当している十名直喜客員教授の新刊『サステナビリティの経営哲学 一渋沢栄一に学ぶ』社会評論社が刊行されました。

本書は、「経営哲学」講義(SBI大学院大学)および働学研(博論・本つくり)研究会という2つの舞台から紡ぎ出されたものです。

本書は、3部構成から成っています。第1部はコロナ禍が問い直す「3密」、ICTにスポットをあて、第2部は数百年の産業の発展・変容をイノベーション視点から俯瞰し、仕事・研究・人生を捉え直しています。
第3部はサステナビリティと経営哲学の原点を問い直し、体現者としての渋沢栄一に光をあてたものです。

序章 地球限界時代の生産力論と経営哲学

第1部 地球環境の危機とICTが問い直す生産・労働・物質代謝論
第1章 「3密」の伝統と新たな創造
 ―コロナ禍を生き抜く生活・仕事・研究の交流と知恵

第2章 ICTが問い直す生産力・技術・労働・物質代謝論

第3章 生産力至上主義と「無限の自然」仮説を問う
 ―わが半世紀の産業・企業研究と経営哲学をふまえて

第2部 産業イノベーションと仕事・研究・人生
第4章 産業イノベーションと環境文化革命
 ―ポストコロナ社会への歴史的視座
第5章 仕事・研究・人生のロマンとイノベーション
第6章 仕事・研究・人生をめぐる対話 ―書評&リプライを通して

第3部 サステナビリティの経営哲学 
 ―渋沢栄一にみる日本資本主義の原点と21世紀課題
第7章 サステナビリティの経営と哲学 ―地球限界時代を切り拓く視座
第8章 渋沢栄一の経営哲学と日本資本主義像
第9章 サステナビリティへの新たな視座と21世紀課題
 ―A.スミス、K.マルクス、渋沢栄一との対話に学ぶ

終章 「経営哲学」と「働学研」が紡ぎ出す熟年期の新序章

「新しい資本主義」論など、岐路に立つ資本主義をめぐる関心が高まっています。資本主義をどう創り直すか、さらにポスト資本主義をめぐる議論も活発化しています。

本書は、産業・企業・地域に関するわが半世紀の研究をふまえ、第3部に総括的なスポットを当てています。渋沢栄一が創造した日本資本主義のシステム、その理念と原点に立ち返り、日本社会を立て直す智慧と処方箋を汲み出す。さらに、A.スミス、K.マルクス、渋沢栄一の3者比較と対話をふまえ、21世紀の課題とあり方を問い直し、持続可能で公正な社会を構想したものです。

本書に込めた思いとメッセージが、生産、経営、行政、地域、学校などさまざまな現場で、働き学び研究されている人たちに届くことを願っています。

※本書は各書店にてお求めください。