氏名:瀬藤 勉
修了年度:2023年3月
バーチャル/リアル空間をシームレスに連携するYEM(ヤェム)-System で和の伝統文化を次のステージに進める
YEM-Systemは筑波大学システム情報系ヤェム(Yem)准教授が、教育・会議システムとして研究開発を進めているもので、コロナ禍、海外から研究者を招くことが難しくなった学会などでも臨場感をもった議論をするために開発がすすめられたものである。
現在、私は京都芸術大学「和の伝統文化コース」で茶道など日本伝統文化の学習を進め、まもなく伝統文化成立の過程について研究を進める予定だ。大学で学習を進める中で、流派を運営する家元と会話をする機会が増えた。いずれもカルチャースクールでの「習い事」が多くなり、本来の継承につながりにくいことを問題視されていた。
京都には年々海外からの旅行者が増え、日本文化への興味が広がっているように見受けられる。短期旅行ではインスタント体験に終始し、日本文化の深淵を体感するには十分ではないだろう。
私は大学外の立場ではあるが私の課題を解決できる一つの装置としてYEMシステムの可能性を感じる。伝統文化の発信だけではなく、遠隔間でのサービスの提供へ進化させる。YEM-Systemを使うことで心や体に不自由をもちこれまでの仕事が困難な人にも働く場を提供できると信じている。