独習ゼミ / 科目詳細

No.4-b

【MBA独習】守屋洋の『韓非子』(後編)

講師:守屋 洋
(SBI大学院大学教授/中国文学者)

   開講期間:28日間
   カテゴリ:人間学
標準学習時間開講期間PDU
4.5 時間
※各章約1.5時間(動画平均視聴時間80分+確認テストの目安10分)×3回=4.5時間
28 日間
×
サンプル動画

※コースの紹介動画です。音声が出ます。


授業の概要

『韓非子』(かんぴし)は徹底した人間不信の哲学の上に立って、「法」と「術」による統治を説いた古典です。人間の実態を見つめる眼はおそろしく覚めています。そういう『韓非子』流の対応をくわしく取り上げてみました。
近年、性善説に基づく日本流の対応には甘さが目立っています。『韓非子』流の対応をどこにどの程度取り入れていくのかが、今や喫緊の課題です。そういう意味でもしっかり学んで、たくましいリーダーを目指してください。


対象者

ビジネスパーソン全般(若手~経営者)


到達目標

韓非子の背景に流れる思想を理解し、韓非子流の性悪説に立った対応を取り入れたリーダーのあり方について習得する。


修了条件

全授業コンテンツ(配布資料および動画)の閲覧・視聴を完了し、かつ、各確認テストで合格点を獲得すること(満点の60%以上の得点で合格となります)。


前提条件

特にありません


学習項目 ※学習項目の番号は動画の章とは異なります。

【前編】
1.韓非子の思想
中国古代の諸子百家について概説したうえで、韓非子の思想の概要を説明。韓非子と老子が説いているリーダーのあるべき姿を説明する。

2.理想のリーダー像
『為政三部書』の説く内容等も踏まえ、理想のリーダー像と求められる行動について、より踏み込んで考察する。

3.組織管理のコツ
上に立つものが組織をマネジメントするうえで留意しなければならないポイントを解説する。

4.トップの自滅する原因
目先の小さな利益にとらわれること(顧小利)や自分の利益ばかり追求すること(貪愎喜利)、過ちに気付いても改めようとしない(過而不改)といったトップが自滅する原因を説明する。

【後編】 ※本講義は後編となります
5.実権者に仕える心得
三回諌めて君主(トップ)に聞いてもらえない場合は立ち去りなさい(三諫而不聴、則逃之)や進言する難しさというのは相手(君主)の心をよく知った上でこちらの言うことを相手の心にあてはめていくこと(説之難、在知所説之心、可以吾説当之)といった言葉を紹介し、実権者に仕える心得を理解する。

6.現実を生きる人間像
変化のスピードがはやく、その度合も大きい現代にあっては、状況に上手く対応していくことが欠かせない。韓非子をはじめとした古典から、変化の時代を生き抜く知恵を考察する。

7.韓非子の名言
巨大な堤防も螻(けら)や蟻の掘った小さな穴からつぶれてしまう(千丈之堤以螻蟻之穴潰)や人を頼りにせず、自分を頼りにしなさい(恃人不如自恃也)、下級の君主は自分の能力だけで仕事をし、中級の君主は人の力を用いて仕事をし、上級の君主は人の知恵を活かして仕事をする(下君尽己之能、中君尽人之力、上君尽人之智)といった名言から、リーダーやマネジャーとしての心構えを再確認し、職場での自らの行動を考える。


教材

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動作環境

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