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No.19

【MBA独習】サステナビリティ・マネジメント

講師:松原 恭司郎
(SBI大学院大学客員教授/松原公認会計士事務所・所長)

   開講期間:56日間
   カテゴリ:戦略・マーケティング
標準学習時間開講期間PDU
12.25 時間
※各章約1.75時間(動画平均視聴時間95分+確認テストの目安10分)×7回=12.25時間
56 日間11 W:4,P:2,B:5
※W=Ways of Working、P=Power Skills、B=Business Acumen

授業の概要

気候変動やジェンダー平等が市民の関心事となり、機関投資家を始めとする資金提供者によるESG(環境・社会・ガバナンス)評価のウエイトが高まっています。
2030年を達成期限とする国連のSDGs(持続可能な開発目標)について表層的な理解や誤解がある中で、肝心の環境はプラネタリーバウンダリー(地球の限界)を超えつつあり、カラフルなホイールバッジや17のアイコンから一歩踏み込んで考える時期に来ています。
本授業では、サステナビリティ(持続可能性)、サステナブル・ディベロプメント(持続可能な開発)、SDGsの本質を理解し、サステナビリティ・マネジメントの全容を学習します。


対象者

ビジネスパーソン全般(若手~経営者)


到達目標

1)SDGsの目的、特徴、構成そして17の目標のポイントを説明できる(第3章、4章、5章)。
2)サステナビリティ・マネジメントの必要性と利用可能なフレームワーク(第1章、2章)を理解し、ある程度活用することができる。
3)サステナビリティ・マネジメントのアプローチ(第6章、7章)の概略を理解し、サステナビリティを考慮したビジネスモデル、戦略の構想、設計に活用することができる。


修了条件

全授業コンテンツ(配布資料および動画)の閲覧・視聴を完了し、かつ、各確認テストで合格点を獲得すること(満点の60%以上の得点で合格となります)。


前提条件

特にありません


学習項目 ※学習項目の番号は動画の章とは異なります。

1.サステナビリティが求められる背景
 0)はじめに
 1)サステナビリティ
  (1)サステナビリティ(持続可能性)
  (2)サステナブル・ディベロプメント(持続可能な開発)
  (3)SDGs(持続可能な開発目標)
  (4)レジリエンス(強靭さ)
  (5)「エスカルゴ・ダイアグラム」
 2)「環境課題(1)気候変動」
  (1)プラネタリー・バウンダリー(地球の限界)
  (2)人新世(アンソロポシーン)
  (3)人口問題
  (4)気候変動と対応策
 3)「環境課題(2)生物多様性」と「社会課題」
  (1)生物多様性
  (2)人権問題と人権デューデリジェンス
 4)サステナビリティ・マネジメントのコンセプト
  (1)パーパス
  (2)TBL、CSRとCSVの関係
  (3)CSV(共通価値の創造)
  (4)ESG(環境、社会、ガバナンス)
  (5)ステークホルダー資本主義
 5)おわりに

2.サステナビリティのためのビジネス・ソリューション
 0)はじめに
 1)ドーナツ・エコノミクス(ドーナツ経済学)
  (1)ドーナツの基本要素
  (2)ドーナツの中に留まるための5つの決定要因
  (3)ドーナツ・エコノミクスの「7つの思考法」
 2)サーキュラーエコノミー(循環経済)
  (1)ハイパー消費: リニア・エコノミー
  (2)3R: リデュース、リユース、リサイクル
  (3)サーキュラーエコノミー: 「バタフライ・ダイアグラム」
  (4)ケース: ファッション産業のサーキュラーエコノミー
 3)ビジネスモデルの見える化とパターン
  (1)ビジネスモデルに係る研究の系譜
  (2)ビジネスモデルと(事業)戦略の関係
  (3)ビジネスモデルの見える化
  (4)ビジネスモデルのパターン
 4)サステナブル・ビジネスモデルのパターン
  (1)サステナブル・ビジネスモデル
  (2)シェア(シェアリング・エコノミー)
  (3)サービス(サービス・ドミナント・ロジック)
  (4)サブスクリプション
  (5)オープン(オープン・イノベーション)
  (6)パーソナライゼーション
 5)おわりに

3.「2030アジェンダ」とSDGsの概要と特徴
 0)はじめに
 1)「2030アジェンダ」とSDGsの概要
  (1)「2030アジェンダ」とSDGsが描く未来
  (2)国連文書「2030アジェンダ」とSDGs
  (3)SDGsのアイコン
 2)「2030アジェンダ」とSDGsの特徴
  (1)「2030アジェンダ」の概要
  (2)SDGsの「5つのP」
  (3)SDGsの三階層
  (4)SDGsのウェディングケーキ・ビュー
  (5)SDGsの相互関係性
 3)SDGsのターゲット・レベル
  (1)SDGsターゲットのタイプと期限
  (2)「SDGsターゲット-Map」
  (3)SDGsターゲットとビジネス・アクションの関係
 4)ビジネスが重視するSDGsとSDGsウォッシュ
  (1)企業のステークホルダーとSDGs
  (2)ビジネスが重視するSDGs
  (3)中堅中小企業とSDGs
  (4)SDGsウォッシュ
 5)おわりに

4.SDGsの個別レビュー(1)SDG1~8
 0)はじめに
 1)人間(People)領域(1):SDG1~2
  (1)SDG1:貧困をなくそう
  (2)SDG2:飢餓をゼロに
 2)人間(People)領域(2):SDG3~4
  (1)SDG3:すべての人に健康と福祉を
  (2)SDG4:質の高い教育をみんなに
 3)人間(People)領域(3):SDG5~6
  (1)SDG5:ジェンダー平等を実現しよう
  (2)SDG6:安全な水とトイレを世界中に
 4)豊かさ(Prosperity)領域(1):SDG7~8
  (1)SDG7:エネルギーをみんなにそしてクリーンに
  (2)SDG8:働きがいも経済成長も
 5)おわりに

5.SDGsの個別レビュー(2)SDG9~17
 0)はじめに
 1)豊かさ(Prosperity)領域(2):SDG9~11
  (1)SDG9:産業と技術革新の基盤をつくろう
  (2)SDG10:人や国の不平等をなくそう
  (3)SDG11:住み続けられるまちづくりを
 2)地球(Planet)領域(1):SDG12~13
  (1)SDG12:つくる責任つかう責任
  (2)SDG13:気候変動に具体的な対策
 3)地球(Planet)領域(2):SDG14~15
  (1)SDG14:海の豊かさを守ろう
  (2)SDG15:陸の豊かさも守ろう
 4)平和(Peace)とパートナーシップ(Partnership)領域:SDG16~17
  (1)SDG16:平和と公正をすべての人に
  (2)SDG17:パートナーシップで目標を達成しよう
 5)おわりに

6.サステナビリティ・マネジメント(1)戦略に組み込む
 0)はじめに
 1)グローバル・フレームワーク
  (1)個人とビジネスのSDGs達成に向けたアプローチの違い
  (2)「SDG Compass」
  (3)「SDGインパクト基準」
 2)「SDGコンパス」の活用
  (1)戦略プロセスと「SDGコンパス」
  (2)「バリューチェーン・マッピング」
  (3)マテリアリティの特定
  (4)ロジックモデルとKPI
  (5)「SDGコンパス」の活用状況
 3)戦略マップ/BSCの基本
  (1)戦略マップ/BSC
  (2)戦略マップ/BSCを活用した戦略マネジメント
  (3)KPI(重要業績評価指標)
  (4)カスケード(展開)
 4)戦略マップの活用
  (1)戦略マップ(CSV版)
  (2)戦略マップ(CSV版)の例
 5)おわりに

7.サステナビリティ・マネジメント(2)コミュニケーションと開示
 0)はじめに
 1)統合報告の概要
  (1)統合報告フレームワーク開発の背景
  (2)国際統合報告フレームワーク (I<IR>フレームワーク)の概要
  (3)ビジネスモデル 「オクトパス・ダイアグラム」
  (4)6つの資本
 2)統合報告の実態
  (1)参照ガイドライン
  (2)日本の統合報告書 ベタープラクティス
  (3)統合報告 ベタープラクティス事例(オムロン)
 3)サステナビリティ関連情報開示の国際的動向
  (1)サステナビリティ情報 関連組織の動き
  (2)ISSB開示基準の構成と4つの柱
  (3)ダブルマテリアリティ
 4)SDGsに係る日本の課題と「ポストSDGs」
  (1)サステナビリティ/SDGsに係る日本の課題
  (2)ポストSDGs
 5)おわりに


教材

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