■「コーポレート・ガバナンス」の概要
コーポレート・ガバナンスとは、会社を実効的かつ効率的に経営する仕組みです。
企業経営において経営者は、出資者(株式会社においては株主)、
従業員や取引先等のステークホルダー等の利益をバランスよく配慮しながら、
会社の持続的成長および株主価値の向上を目指すことが求められます。
本講義で扱うのは以下の内容です。
- コーポレート・ガバナンスの意義
- コーポレートガバナンス・コードおよびスチュワードシップ・コードの内容
- コーポレート・ガバナンスの制度及び実務上の課題
- 機関投資家の役割等
これらの話題について、海外事例を紹介しながら考察します。
■公開収録する講義(第1章)の内容
公開収録では全15回のうち第1章「
コーポレート・ガバナンスの基礎」について講義します。
コーポレート・ガバナンスとは、日本では「会社が、株主をはじめ顧客・従業員・地域社会等の立場を踏まえた上で、
透明・公正かつ迅速・果断な意思決定を行うための仕組み」 と定義されます。
他方で、世界に先駆けてコーポレート・ガバナンス改革を成し遂げた英国では
「会社を方向づけ、制御するためのシステム」とされます。
コーポレート・ガバナンス問題に対する具体的なアプローチは、
各国や各会社の実情に応じて異なりますが、目指すべき姿は共通です。
第1章の講義では、コーポレート・ガバナンスの意義や目的について、
日本と海外(特に英国)を比較しながら、その本質と課題について考えます。