独習ゼミ / 科目詳細

No.2

【MBA独習】実践ビジネスモデル

講師:猪股 真
(SBI大学院大学講師/経営コンサルタント・行政書士、東京都/神奈川県事業引継ぎセンター登録M&Aアドバイザー、東京商工会議所登録エキスパート)

   開講期間:56日間
   カテゴリ:戦略・マーケティング
標準学習時間開講期間PDU
17.5 時間
※各章約2.4時間(動画平均視聴時間145分×7回)+確認テスト0.7時間=17.5時間
56 日間14(W:0, P:0 ,B:14)
※W=Ways of Working、P=Power Skills、B=Business Acumen
サンプル動画

※コースの紹介動画です。音声が出ます。


授業の概要

一般的にビジネスモデルといえば、ヒト・モノ・カネ等の流れをフローチャートのように図式化したモデル図を思い浮かべる人が多いでしょう。かつて、ビジネスモデル特許が流行した頃からよく見かけるようになりました。

起業家にとって、ビジネスモデルとは文字通り事業の仕組みと考えられます。起業する上でビジネスモデルを考えていくとき大きく二つポイントがあります。まずビジネスそのものの仕組み。誰にどんな商品・サービスをどのように提供するのか、という仕組みの部分。それから課金の仕組み。どのように売上を挙げて回収していくのか、という仕組みです。

事業体には個人事業からグローバルなコングロマリットまで考えられるため、ビジネスモデルという言葉を一義に明確な定義付けするのは難しく、会社の数だけビジネスモデルがあると言っていいと思うし、またそのようにあるべきだと考えます。

ビジネスモデルの位置づけは、企業の形態を表すものとしてよくピラミッド型のモデルが用いられますが、一番上に経営理念があり一番下は戦術があり、その過程にいくつか段階があります。ビジネスモデルとしては経営戦略、マネジメント、事業戦略があってここまでがビジネスモデルというものです。一つの事業だけを行っている会社の場合は、ビジネスモデル=経営戦略であり、いくつかの事業となっている会社の場合ビジネスモデル=事業戦略となるため、事業シナジーの基礎という意味においてマーケティング戦略に近くなります。

21世紀において、ますます重要性が高まると考えられる様々な業態のビジネスモデルを分析し学習します。 農業(第1次産業)から、機械工場(第2次産業)、レストラン、通信販売業、AI/IoT(第3次産業)などの実際の成功事例を見ながら、マネジメント力や各事業に共通する顧客価値の提供と創意工夫された仕組み、事業成功要因を学んでいきます。


対象者

ビジネスパーソン全般(若手~経営者)


到達目標

本講義の目標は、経営者および幹部が事業計画を立案・実行する際に必要となる「経営企画」そのものを策定するスキルを身につけることにあります。
講学上の経営学においては、経営戦略とマーケティングとに区分されセクショナリズムの谷間に陥りがちな「経営の視点」と「事業企画」を、ケースの実例をみながら学習し企業が長期にわたって社会貢献を続けて行くための競争優位性とゴーイング・コンサーンを確立することです。

1.知の探索と知の深化
社会や市場は日々変化しており、顧客のニーズも変化していきます。あらゆる業種・業態で新商品・新サービスが継続的に登場し、自社業界の常識に捉われていては時代遅れとなり、環境変化に適応できず生き永らえることはできません。新商品・新サービスを生み出す能力を開発するため、新しい知の探索と社会や市場に対する知の深化との、水平思考と垂直思考の両方を鍛えます。

2.顧客価値の創造
事業経営は自社都合でのみ成立するものではありませんが、商品・サービスを購入する顧客の立場からはよく分かる供給者の問題点も、いざ実際に商品・サービスを販売する提供者の立場になってみると、不思議なくらい「どうして売れないのか?」という問題に直面します。
この顧客に買っていただく価値を創造する方法を、ケースの事例をみながら習得します。

3.競争優位性の確立
顧客価値は複合的なものです。顧客によって求められる千差万別な顧客価値に対し、価格や物量など一面的な価値提供だけでは競争優位性は維持できず、早晩競合他社に劣ることになります。企業がゴーイング・コンサーンを維持するためには、構造化された競争優位性を確立しなければなりません。


修了条件

全授業コンテンツ(配布資料および動画)の閲覧・視聴を完了し、かつ、各確認テストで合格点を獲得すること(満点の60%以上の得点で合格となります)。


前提条件

経営学におけるフレームワーク(「3C」「5F」「バリューチェーン」)などの基礎的知識が必要です。


学習項目 ※学習項目の番号は動画の章とは異なります。

1.イントロダクション
授業の概要と非常に重要となる心構えについて。ビジネスモデルを企画することによる成功例/失敗例/意図が不明な例を挙げ、その明確な効果の違いを認識します。

2.IT・AI・IoTビジネスモデル
産業としてのIT業界は、従来を上書きするように技術が開発されるため、単に新しい技術を理解するだけでなく繋がりや全体像を押さえることで、未来の方向性を正しく認識し、進むべき方向を間違えなくなります。

3.ダイレクト型ビジネスモデル
広義の製造メーカから卸業者等を通さずに直接消費者へ販売する事業形態を踏まえ、さらに狭義のメディアを通じて商品・サービスを告知し商品・サービスを提供する手法とその特徴を検討します。

4.コーディネート型ビジネスモデル
複数の企業を結びつけることで価値を提供する、既存の企業システムの間に割って入り、新しいビジネスモデルを構築して企業拡張や市場創造をはかります。

5.顧客サービス型ビジネスモデル
メーカや販売事業者のプロダクトアウト/マーケットイン型の商品やサービス提供ではなく、顧客や一般消費者の立場から商品やサービス提供が決定されるモデルの優位性をみます。

6.アウトソーシング型ビジネスモデル
単に自社に必要な事業プロセスの一部を他者に委託するだけでなく、自社事業の中心的業務に集中し、それ以外の部分や分野については専門的知識やノウハウを持つ企業に委託することでパートナーシップを構築することの戦略効果を思考します。

7.垂直/水平統合/事業拡張(成長)モデル
自社で不足する経営資源を自社調達・育成するより、外部の資源を用いて補完する選択と意義について。さらに、市場環境と自社との関係変化に応じて求められる事業の拡張の企画と実行の難しさについて思考します。


PDUについて

・本コースは、PDU対象コースです。
・本コース受講により、「公式なプロジェクトマネジメントの研修の受講(PMP®受験資格)」となります。
・PMPは、プロジェクトマネジメント協会(Project Management Institute, Inc.)の登録商標です。


教材

専用教材をPDFにて配信


動作環境

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