教員詳細

重田孝夫
【 現職 】
ロードスター・アソシエイツ株式会社代表取締役
【 略歴 】
米国ウィスコンシン大学に留学。上智大学外国語学部英語学科卒、INSEADで経営学修士(MBA)。慶應義塾大学商学部博士課程では、村田ゼミで、サービス・マーケティングを専攻。日本貿易振興会(JETRO)、ヘイ・コンサルティング・グループなどを経て、1999年からロードスター・アソシエイツ株式会社代表取締役となり現在に至る。
【 著書 】
『実力主義への人事革新』日本経済新聞1994年、『コンピテンシーによる目標管理・評価制度マニュアル』株式会社アーバンプロデュース刊2001年など。

ヒューマン・リソース・マネジメント

開講期間:春期通期
カテゴリ:組織・人的資源
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科目区分科目名レベル単位数必修選択必修
組織・人的資源ヒューマン・リソース・マネジメントコア2

授業の概要

多様性の尊重と内発的動機づけの強化を軸にした宮大工の棟梁の人材マネジメントや社員のポジティブな精神状態を大切にして生産性を高めている会社の事例等を参考にして、企業規模の大小、業種の違いにかかわらず、人材の特性を個別に把握し、能力を育成・活用し、組織の競争力を向上させるための原則を学び、修己治人の観点に立って、自らの職場で実践を考え、試行し、その討議を通して、人的資源管理への理解を深めます。

学習目標と計画

【学習目標】
人は、重要な経営資源であり、競争優位を築く源泉です。が、報酬水準を高めても、優秀な人材を採用・確保できる訳ではありません。自律性、有能感、関係性の3つの柱を軸とした内発的動機づけが大切です。ベスト・プラクティスを参考に、経営理念の展開、優れた人を育てるためのリーダーのあり方、労働人口減少時代下に組織の生産性を高めるためのマネジメント、キャリア開発のあり方、職場でのメンタル・ヘルスの保ち方等を考え、自らの職場で試行してみることで、人的資源管理の基本への理解を深めます。

【授業計画】
1. コース・オリエンテーション、ヒューマン・リソース・マネジメント(HRM)の概要
2. HRMの形態と経営理念(経営理念を具体的に展開することの意義と人材マネジメント)
3. HRMの形態と人材育成(上達や出来栄えを具体的に確認できるフィードバックの重要性)
4. 労働人口減少時代のHRM(知識労働者の生産性を高めて、競争力を向上させる必要性)
5. 仕事による動機づけ(外的報酬ではなく、仕事を通して有能感を高めることの意義)
6. 能力・適性の評価育成(横並びの評価や研修ではなく、個人の特長を生かす育成方法)
7. キャリア開発(自分が好きな仕事をできるようにする中長期的な展望と計画)
8. 職場風土の改善(情報が共有され、自主性が発揮され、仲間が協力する職場とは)
9. 管理・コーチングスキルの向上(よい職場風土を生む管理スタイル、目標の設定方法)
10. 企業の成長と時代の変化(会社の成長に伴う組織拡大とマネジメントのあり方)
11. 合併・企業統合と人事制度(各種人事制度のチェックの仕方と統合後の調和)
12. HRMに関る法規則(サービス残業や名ばかり管理職、セクハラ、パワハラ)
13. グローバルな人事慣行(現地スタッフの登用、国境を越えた人材の選別・異動)
14. 外部資源の活用(戦略的アウトソーシング、外部委託の仕事の管理)
15. 実例研究(HRMの改善案)

成績評価方法

討議グループへの投稿(40%)+小テスト(20%)+レポート(40%)

教科書・参考文献

教科書:
 D.ゴールマン、R.ボヤツィス他『EQリーダーシップ』日本経済新聞社2002年

参考文献:
 西岡常一『木のいのち木のこころ(天)』草思社1993年、
 ダニエル・ピンク『モチベーション3.0:持続する「やる気」をいかに引き出すか』講談社2010年など

履修登録時の注意事項・備考

【履修登録時の注意事項】 特になし。

【備考】 再試験なし。開講人数:3名以上。

組織行動学

開講期間:春期前期/秋期前期
カテゴリ:組織・人的資源
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科目区分科目名レベル単位数必修選択必修対面
組織・人的資源組織行動学コア1

授業の概要

組織行動(Organizational Behavior, OB)とは、組織の中での人々の行動を指します。
組織の行動ではありません。人間は、社会的動物ですので、人間社会の中で行動します。
集団の中で、コミュニケーションし、よりよい社会を築き、幸福な生活を営むことを目指します。
組織行動学が対象とするのは、仕事の組織です。組織は、一人ではできないことを成し遂げることが可能です。
組織に貢献し、社会の発展に寄与することで、働く意義が高まります。ただし、個人としても幸せにならなければなりません。
授業では、それらの基本となる理論やコンセプトを考察します。

学習目標と計画

【学習目標】
次の5つの課題に取り組むことで、よりよい自己認識・自己管理を通した組織行動ができるようになることを目指します。
1.自分に磨きをかけ、キャリアを伸ばすために効果的な学習方法を理解し、多くの授業や研修で実践する。
2.幸福とはどういうことかを理解し、よりよい人生を生きるための行動改善策を立案する。
3.個人の行動を引き起こす仕組みを理解し、目標達成の確率を高める改善策を立案・実践する。
4.自分が所属している組織やチームの目標を達成するための課題を整理し、対策を立案する。
5.リーダーシップを発揮する課題を特定し、アクション・プランを作成する。

【授業計画】
1. イントロダクション:授業の概要、組織行動学の紹介、学習方法の解説
2. 幸福論:よりよい人生を生きるための理論と知見
3. 個人の行動の基本:個人の価値観と認知、感情
4. モティベーション:組織における動機付けの理論の概要
5. 集団行動:チームの構成と力学の理解、チーム力の向上
6. コミュニケーション:効果的なプロセスや方法
7. リーダーシップ:特性と徳性、責任、スタイル

成績評価方法

投稿30%、グループ・ワーク40%、テスト30%

教科書・参考文献

参考書:
Stephen P. Robbins & Timothy A. Judge "Essentials of Organizational Behavior" Global 12th revised edition, Pearson Education Limited, 2013
ロビンズ『組織行動のマネジメント―入門から実践へ』ダイヤモンド社2009年
ハイディ・G・ハルバーソン『やってのける:意志力を使わずに自分を動かす』大和書房2013年
ダグラス・ストーン、シーラ・ヒーン『ハーバード あなたを成長させるフィードバックの授業』東洋経済新報社 2016年

履修登録時の注意事項・備考

2014年度以降入学の正科生(13期生以降の方)の必修科目です。
該当の方は、入学した最初の学期に受講してください。
グループ・ワークで他の学生との共同作業を通して、組織行動を学び、考え、実践します。
受講の取り下げはできません。

対面授業を実施予定です。事前に「対面授業スケジュール」にて日程を確認してください。

コーチング

開講期間:秋期通期
カテゴリ:組織・人的資源
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科目区分科目名レベル単位数必修選択必修対面
組織・人的資源コーチング応用2

授業の概要

ポジティブ心理学も活用して、単なるコミュニケーション・スキルの改善でなく、自ら鍛える人材を育てるためのコーチングに必要な動機付け理論や管理スタイル、行動特性について学び、職場での試行・実践を通して、習得を図ります。内発的動機づけを高めるために、イ)部下に自律的でチャレンジングな目標を設定してもらう、ロ)発揮された部下の優れた行動を認知する、ハ)有能感につながる的確なフィードバックを行ううえでの自らの改善点を認識してもらい、課題克服のための支援を行います。目標管理制度で評価するだけでは、人も業績も伸びません。コーチングが不可欠です。

学習目標と計画

【学習目標】
「作業時間とミスの削減のために、入金通知書のフォームをエクセルで作成し、支店入金分が自動転記・印刷されるマクロを教材やインターネットで調べ、上司の助言を参考にして作り上げた。」
「原油価格の高騰等の理由で、今後、中国のサプライヤーからの商品供給に支障をきたすかも知れないとの情報を入手。早速、別のサプライヤーの代替商品を選定し、価格、品質、供給体制、商品本体の特徴等の比較資料を作成した。」
といった行動を自主的に発揮する人材を育成するための要点を学び、現場での試行・実践を通して習得・習熟するための改善点を把握します。

【授業計画】
1. コース・オリエンテーションとコーチングの意義と役割
2. 学び方、習い方、教え方(的確なフィードバックを受けて学習サイクルを回す)
3. 自ら鍛える人材になるためのポイント  ※スクーリング
4. 動機付け:その1(メイヨーやマズロー、マクレランド、ハーツバーグ等の半世紀以上前の理論)
5. 動機付け:その2(内発的動機づけ、フロー、達成目標理論等の近年の理論)
6. 実例研究(動機付け)
7. 活用局面別のコーチング:自律性を確保する目標の設定と優先課題の特定
8. 活用局面別のコーチング:目標達成への「前進」を図るレビュー、育成を考えた評価面談
9. 目標と優先課題の設定と月次取組課題への展開
10. 管理スタイル:その1(独裁型 、民主型、使命重視型、関係重視型の特徴)
11. 管理スタイル:その2(率先垂範型と育成型の特徴、局面に応じた管理スタイルの活用)
12. 実例研究(管理スタイル)
13. 行動特性の概念と概要(職務で求められるコンピテンシーとは)
14. 行動指針とその活用(優れた行動イメージを描く、優れた行動を具体的に認知する)
15. 実例研究(行動指針の活用)

成績評価方法

1)5つの課題の報告を期限内に提出すること。
2)各テーマに関し、最低1回、合計で10回以上、投稿をすること。
の2つをクリアすれば「C」。
その上で、報告の内容、投稿の質・量を判断して、「A」ないし「B」評価。

教科書・参考文献

参考書:
C.ピーターソン『ポジティブ心理学入門:「よい生き方」を科学的に考える方法』春秋社2012年
エドワード・デシ他『人を伸ばす力』新曜社1999年
鹿毛雅治編『モティベーションをまなぶ12の理論』金剛出版2012年
ダグラス・ストーン、シーラ・ヒーン『ハーバード あなたを成長させるフィードバックの授業』東洋経済新報社 2016年

履修登録時の注意事項・備考

【履修登録時の注意事項】
・コーチングをする対象となる人が身近にいること。
・「ヒューマン・リソース・マネジメント」(重田孝夫)を受講していることが望ましい。
 未受講の場合は、次の2冊を読んでおくこと。
  ハイディ・G・ハルバーソン『やってのける:意志力を使わずに自分を動かす』大和書房2013年
  D.ゴールマン他『EQリーダーシップ』日本経済新聞社2002年

【備考】再試験なし。開講人数:2名以上。3時限目は、スクーリングを予定。

統計学

開講期間:春期後期/秋期後期
カテゴリ:経営数理・問題解決
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科目区分科目名レベル単位数必修選択必修
経営数理・問題解決統計学コア1

授業の概要

確率や統計がわかると、ファイナンスのリスク分析の理解をはじめ、QC活動の改善効果の測定、市場調査や生産管理、従業員の満足度調査等のデータ分析を的確に行うことが可能です。そのため、統計学は欧米のほとんどのMBAコースで必修科目になっています。
この授業では、文系のビジネス・パーソンが、職場において統計データを収集・分析し、結果を的確に読み取れることができるようになるための基礎知識の獲得を図ります。
本講座は、統計学の入門編です。高度な統計分析の手法を適切に活用できるようになるためには、さらに専門書を勉強し、様々な事例を解いてみる必要があります。

学習目標と計画

【学習目標】
この授業では、大学で確率や統計の勉強をしていない人が、統計学の基礎を学び、収集、加工、分析されたデータやグラフの意味を知り、そこから情報を正しく読み取れるようになること、そして、より高度な統計法の学習への興味を抱くことを目指します。なお、Excelを使って演習問題を解く手順を説明します。その説明と並行して、あるいは直後に、自らクイズに回答し、自ら答えをチェックしてもらいます。それによって、基本的な統計分析法のどれを、どんなときに使えるかをよりよく理解できるでしょう。

【授業計画】
1. コース・オリエンテーションと統計学の学習について
2. 2変数の相関分析、回帰分析、予測(気温とビール販売額、売上予測など)
3. 多変量解析(どの要因が売上に影響を与えているか、ヒット商品を生む要因分析など)
4. データの統計的把握と確率、確率分布(どんなときに、どの分析法を使えるか、使えないかなど)
5. 仮説検定と信頼区間(検定のための仮説の立て方、有意な差のレベルなど)
6. 母集団との比較・推定(広告で認知度は上がったか、製品のバラツキ度合いなど)
7. 2つ以上の母集団の比較(新薬で動物実験で差は認められるか、新モデルで飛距離は伸びるかなど)

成績評価方法

出席とクイズへの回答:60%、期末テスト:40%

教科書・参考文献

教科書:
末吉正成・末吉美喜著『Excel ビジネス統計分析』第2版 翔泳社2014年

参考書:
アミール・アクゼル、ソウンデルパンディアン・ジャヤベル『ビジネス統計学』上、下 ダイヤモンド社 2007年
前田祐治訳『ビジネス統計学 Excelで学ぶ実践活用テクニック』原書6版 丸善出版2014年
デイヴィッド・J・ ハンド著『偶然の統計学』早川書房 2015年

履修登録時の注意事項・備考

統計の数式や公式を覚える必要はありません。高校の数学にお手上げだった人でも、論理的思考ができれば、理解できます。

統計の計算にはMicrosoft Excel 2010/2013を利用します。
Excel 2007では、統計関数が2010/2013と異なるケースがあります。
授業での説明と異なる場合は、使用している関数について、Webで調べれば説明が見つかるはずです。もし、自分で調べても解決できない場合は、講師にお問い合わせください。

組織変革演習

開講期間:通年
カテゴリ:演習
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科目区分科目名レベル単位数必修選択必修対面
演習組織変革演習(重田孝夫) 【2017秋学期開講分】発展4

授業の概要

市場・競争環境の変化や技術革新等によって、組織には常に変革が求められます。より多様な人材が生き生きと活躍できる働き方や職場風土に刷新する、結果主義に陥った成果主義を見直して個人の主体性とチームワークの向上を図る、内発的動機づけを高めるリーダーシップを普及させつつ後継者育成計画を立案・展開するといった課題に直面している現場や会社は少なくありません。本授業では、自分の所属している組織の実際の重要な課題を取り上げ、個人の成長を図ることとは別に、それにどう組織的に対応したらよいのかを考察し、変革のための効果的なプランを作成し、実践につなげることを目指します。

学習目標と計画

【学習目標】
組織の課題に取り組み、変革によって成果を上げるために効果的な組織開発とチェンジ・リーダーシップに関する理論とアプローチを理解し、それをベースに、実践を前提として
1)自分の属する組織での変革テーマを選ぶ
2)取り組み計画を作成する(中間発表会で計画のプレゼンテーションを行う)
3)他の受講生との討議や講師の助言を得て、計画案をブラッシュアップする
4)所属組織での計画実行に向けてデータ収集等の必要な準備を整える
5)目指す成果と具体的な目標を含めた変革プランをまとめる(最終報告会で発表する)
そして、現場で、実際に変革に取り組み、成果を上げる。


【当ゼミの特色】と【求める受講者】
・実際の組織変革テーマを取り上げ、それを受講生が推進することで、知識を実践し、習得すること
・当面、自ら起業する計画がなく、所属組織での制度改革や組織変革に取り組みたい方
(起業を考えている受講生は、「事業計画演習」を履修してください。)

【授業計画】
1,2:授業の概要と組織開発の概説:組織開発とは何かを理解し、その代表的なアプローチを考察する
3:学習する組織:システム思考を理解し、組織的な変革を図る手法を学ぶ
4 :組織課題の整理:所属する組織の諸課題を整理、分析する
5 :変革テーマ案の発表、討議、検討(対面授業)
6 :変革の障壁:変革を推進する際に直面しやすい障壁を整理し、その対応方法を考える
7:対話型組織開発:現場構成員との対話を通して、目標や夢を描き、その実現を図る方法を理解する
8 :ブルーオーシャン戦略にみる変革:価値、利益、人材についての整合性の確保を学ぶ
9 :プレゼンテーション:企画案やプロジェクトの発表をパワーポイントを使って行う留意点を学ぶ
10:変革プランに応じたアプローチ案の発表、討議、検討(対面授業)
11:目標設定:目的を受けた具体的な目標の設定方法を学ぶ
12:実行計画:実行性と実効性の高い計画の作成方法について理解する
13‐15:中間発表会に向けた資料の作成とチェック(15時限目が対面授業)
中間発表会
16-32: 実行計画に添った実践とレビュー(計画に応じて、3~4週間に1回のペースで講師とのレビューを実施)
最終報告会と審査

成績評価方法

中間発表のプレゼンテーションの出来栄え(40%)、現場での着手・実践のレビュー(20%)、最終報告(40%)。最終報告会での評価項目は、中間発表後に講師と協議のうえ、決定。

教科書・参考文献

参考書:
ジョン・P.コッター『リーダーシップ論』第2版 ダイヤモンド社 2012年
ピーター M センゲ『学習する組織――システム思考で未来を創造する』英治出版 2011年
Anderson "Organization Development" 3rd Edition, 2014
金井壽宏『組織変革のビジョン』光文社 2004年

履修登録時の注意事項・備考

【履修登録時の注意事項】
・「事業計画演習」の代替として選択することが可能です。
・年間で4単位となるため、【春・秋】もしくは【秋・春】 の履修登録の際には、それぞれ2単位(1科目)として扱います。
・組織開発あるいは変革、新制度導入等のテーマは、受講生自らが実践できるものを選びます。
・テーマの内容によって取り組み期間が中長期に及ぶケースでも、計画準備は受講期間中に実際に行うこととします。
・授業後半は、計画案のブラッシュアップと実行に向けた現場での作業を講師の指導の下で行い、最終報告会で発表していただきます。

関連リンク